~ 隙間とファッションのカンケイ。 ~


『 腹八分目 』

~ 隙間とファッションのカンケイ。 ~

私は昔から お腹いっぱいに食べるという感覚も
習慣もほぼありません。

我慢しているのではなく 習慣であり
親からも品がない、八分目の方が体も軽く所作も卑しくないと
言われてきました。

ダイエットとは全く違うものであり
『残す』なんてことはせず、お茶碗に盛るご飯の量など
残さず食べるだけの量をよそえば良いし
外食なら自分が箸をつける前に
お皿にとりわけ、ご一緒した人に食べて頂いたり
はじめから量少な目をお店の方に頼めば済むこと。

体型・体調管理に何をしているのか
インタビューでもよく聞かれますが
単純に腹八分目、おなかのなかに常に「隙間」を
つくっているんです。

お腹がすく といいますが
お腹がすいたぶん以上に食べるひとは
見た目にもその習慣が現れています。

太っていることが悪いとか
痩せていることがいいなんて言う話とは違います。

例えば
インテリアにしても 何を置くのかより
どう隙間をつくるのかが肝で
ファッションにおいては特に
隙間をどう考えるかという
お腹いっぱいじゃない美しさやバランスがキー。
ワードローブも風通しが良い量の隙間が決め手です。

今でいう
抜け感 なんて言葉は お腹いっぱい常に食べている感覚
な人だとその習慣そのものが
抜け感を現すに無理があるのです。

抜け感や透明感 といったような雰囲気に憧れるという
人が多いけれど
そういうことは ファッションの手法や
小手先だけでは表現しきれないものなのです。

そういった習慣からくる哲学のようなものの先に
スタイルはあるのかもしれません。