【モダンフューチャリズム:カーヴィラインを使ったスタイリング】


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【モダンフューチャリズム:カーヴィラインを使ったスタイリング】by Chikako

フューチャリズムファッションを調べると、1970年代に起こった未来主義や未来派のこと。当時、ピエール・カルダンやパコ・ラバンヌによる新しい合成素材を使った人工的感覚のファッションを指す、とある。

フューチャリズムあるいは未来志向、と言われてまず私の頭に浮かんだのが、1968年のスタンリーキューブリック監督の作品「2001年宇宙の旅」とイームズチェアである。それらに共通するイメージは、白、シルバー、ラウンドシェイプ、異素材の組み合わせなどである。

今回の課題は、「モダンフューチャリズム」というわけで、このフューチャリズムに、現代の、という意味のモダンがプラスされている。今年風のフューチャリズムのスタイリングをそれも手持ちのアイテムで再現するのだ。

ここまで考えてみて、あるシューズが思い浮かんできた。STEPHEN VENEZIAの白パテントのサンダルだ。ちょっと独特のラウンドシェイプと、甲の部分についているサンバイザーの様なカーヴィラインが特徴だ。おまけにサンダルの内側はシルバーになっているので、これ一足でフューチャリズムが完成するほどだが、今回はこのシューズをメインにスタイリングを作ってみることにした。

今年風の、ということで、まずは今年のトレンドでもあるモノトーンの縦ストライプのシャツをトップスに。よく見るとジオメタリック柄にもなっていてこれでとても今年らしい雰囲気になる。このシャツの肩にカーヴィラインを出したかったので、一番厚みのあるNuブラを肩パッド代わりにイン。何年か前に購入した、ポリエステルのTramandoのふんどし付き変わりAラインスカートを胸まで上げてシルバーのベルトでバストのカーヴィラインを強調。このベルト、実はゴールドのベルトにアルミホイルで加工し、まるで宇宙服のベルトの様な存在感を醸し出している。また、胸まで上げたスカートの裾は、Aラインなので、スカートの裾をピンワークで少しバルーン風にし、ここでもカーヴィラインを意識した。足元にはSTEPHEN VENEZIAのサンダルを目立たせたかったので黒いシンプルタイツでシンプルに。

1960年代ファッションのアイコン的存在でもある、私も大好きなツイッギーを見習って、ヘアは7:3に分けてタイトにし、シルバーの大き目サングラスと丸くて非現実的なピアスで全体の雰囲気を仕上げてみた。

部屋の玄関の白黒モノトーンを活かし、そこから現れた宇宙人をイメージして写真をとってみた。今年はこのようなカーヴィラインエッセンスを加えたフューチャリズムスタイリングで街も闊歩してみたい。