ファッションマナー


結婚式や披露宴、2次会だけではなく
クリスマスやバースデーなどのパーティー
祝賀会、コンサート、観劇。。。とファーマルを装う機会は
結構あるものです。最近はパーティーもカジュアル化が
進んでいますが世界で恥じないフォーマルの装い方や
マナー、ルールというものを知っておくことは大切です。
「おしゃれ」とは自分勝手に装えばよいのではなく
公の場での「決まり」を守ったうえで個性を発揮することが
真のおしゃれではないでしょうか。

ルールを知った上で思い切りおしゃれを楽しむ
それができてこそ本物の大人だといえます。
「こんな装いでいいのかしら?」と不安を感じながらの
出席もあなたを堂々と見せてはくれません。


また弔事の場合のマナーも大切です。慶事とはちがって
急だということもあり、あせってしまいますね。
失礼のない装いが早急にできることが重要です。


いざというときのために、「間違い」や「迷い」なく
ファーマルを装うために役立ててください。

 

○ 慶事  基本的なルール

慶事のフォーマルウエアは、昼、夜ともに
・正礼装
・準礼装
・略礼装 の3種類があります。〔昼の正礼装〕 男性・・・モーニングコート
女性・・・ロングアフタヌーンドレス、アフタヌーンアンサンブル
(丈はノーマル~ロング)〔昼の準礼装〕 男性・・・デレクターズスーツ、ブラックスーツ
女性・・・セミアフタヌーンドレス、タウンフォーマルツーツ〔昼の略礼装〕 男性・・・ダークスーツ、ブレザー&スラックス
女性・・・ワンピース、ツーツスタイル
※これといった制約はないのが基本ですが、かといって、、、という
部分を大切に。
〔夜の正礼装〕 男性・・・最高の礼装(燕尾服でホワイトタイ)
2番手    (タキシードでブラックタイ) 女性・・・イヴニングドレス、イヴニングアンサンブル〔夜の準礼装〕
男性・・・ファンシータキシード、カクテルスーツ
女性・・・セミイヴニングドレス、カクテルドレス、カクテルアンサンブル〔夜の略礼装〕 ※ 特に制約はないので個性的な装いを。


* 注意事項 アドバイス

1、昼の装いは気品を大切に
(胸が大きく開いていたり、背中が見えるなどは避ける)2、夜の装いは華やかなかんじで。3、ラメ、ゴールドやシルバーなど光る素材は夜に
用いるのが基本4、透ける素材は昼間に身に付けない事。5、形式にこだわらないパーティーや
平服指定の場合は、カジュアルになりすぎないように。
平服といってもドレスダウンしすぎては失礼にあたります。
会社帰りそのままのスタイルではNGです。ドレスアップよりも
むしろドレスダウンの方が難しいので、ドレスアップしすぎ?
というくらいでも丁度いいのが「平服指定」です。6、コンサートやバレエ鑑賞の場合にも、日ごろからおしゃれを
し、イベントの内容にふさわしい装いを心がけましょう。
鑑賞とはただ見ればいいのではなく、見せる側も見る側も
お互いのバランスや雰囲気というものが大切です。7、素材はフォーマルらしいものを選びましょう。
ジョーゼット、サテン、レースなど。最近はポリエステルでも
高級に見えるものもありますが、その場合安っぽくみえないよう
コサージュなどで工夫しましょう。
ジョーゼットは弔事でも使えますから重宝します。8、スカーフを上手く使いましょう。
昼間はエルメス調、夜はシフォンやサテンで、という具合に。9、バッグは小振りなものがいいでしょう。
持ち物が多いからといって通勤にも使えそうなバッグを
平気で持っている人がいますが格好のいいものではありません。
持ち物は最小限に、そして小振りでエレガントなバッグを。  ブラックでシンプルなバッグがあれば重宝しますが
イベントの内容によってコサージュやブローチなどで変化させると
アクセントになって良いでしょう、
またおしゃれの上級者になると、わざと華やかなバックで個性を
発揮するのも素敵なものです。10、 招待状に服の指定がない場合、どうするか?

そんなときは、公的か私的か、会場の格、集まる人は
どんな人達で人数はどれほどなのかで判断します。    例) 結婚式の披露宴の場合
300人以上で格式が高い場合・・・正礼装
一般的な披露宴         ・・・準礼装
形式にこだわらない披露宴、2次会・・・略礼装

      とはいえ、主催者がどう望んでいるかも重要ですから
本当にわからない場合は素直に聞いてみれば良いのです。
聞かずに恥をかくのが一番よくないと思います。

 

○ 弔事 基本的なルール場合

 弔事の場合も慶事と同じく3つに分けられます。
・正礼装
・準礼装
・略礼装

〔正礼装〕

喪主、親族、公式の葬式、一周忌までの法要の喪主側など
ごく改まった場合に着る装い。(

 男性・・・モーニングコート
女性・・・つまった襟、長袖のワンピース、ツーピースなど。

 小物はすべて光沢がないブラックであること。
帽子は宗教によって被ってはいけないこともあるので注意。
アクセサリーは一連のパール(2連以上はNG) 黒い石、べっ甲など。

〔準礼装〕

 一般的な葬儀、告別式、一周忌までの法要の際に着る装い。
(最近ではよほど格式のある葬儀以外はこの装いになっている)

 男性・・・ブラックスーツ
女性・・・黒のワンピース、スーツなど。
ストッキングは黒でも肌色でも良い。

〔略正装〕

 急な弔問、通夜、3回忌以降の法要などに着る装い。

 男性・・・ダークスーツ
女性・・・セミアフタヌーン感覚のワンピース、アンサンブル
単品のパンツスーツでも良い。

 かならずしも黒でなくてもいい。
デザイン、色とともに派手にならないように。


* 慶事の注意事項 アドバイス

1、 いずれの場合もバックと靴、ベルトは黒が基本です。
それは和服のしきたりからきていて、弔事の和服の場合
和服の色、帯の色、草履の色を黒にしているからです。

2、通夜にあまりあらたまりすぎた格好でいくのは失礼にあたる
といわれています、それは準備していたかのように感じられるから
なのです。
整いすぎない、というのは返って難しいのですが、ブラックの服の
上にグレーのスカーフなどさりげなくする、などという装いが
いいと思います。

3、おめでたい席では笑って許される事もあるかもしれませんが
悲しみの席ではそうはいきません。  充分な配慮を必要とします。

4、個人的な意見
私個人的には、もし自分がこの世を去るときのは家族や友人達に
その人らしい装いで着て欲しい!などと実は勝手な事を思ったり
しています、本人の遺言がそうなら許される時代も来るかも
しれません。弔事に個性なんて、と思われるかもしれませんがあくまでも
私自身の葬儀ですから、、、お許しください。_(._.)_